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SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition- : ウィキペディア日本語版
SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-

SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-』(ソングス フォーティース・アニバーサリー・アルティメット・エディション)は、2015年8月5日に発売された、シュガー・ベイブのアルバム『SONGS』のリイシュー・アルバム。
== 解説 ==
2005年12月にソニー・ミュージックレコーズからリリースされた“30th Anniversary Edition”から10年ぶりの再発となる今回の“40th Anniversary Ultimate Edition”は、山下達郎が所属するワーナーミュージック・ジャパンから初のCD2枚組仕様での発売。2015年リマスター+2015リミックスに加え、全曲初CD化のボーナス・トラック+カラオケを収録。44ページのブックレットには山下による解説のほか、データと多数のフォトを収載。
今回の40周年盤は、山下の監修で最新リマスターとリミックスの2枚組となったが、企画の経緯を山下は「本音を言えば、数年前はリマスターもするつもりがなかった。だけど、大瀧さんが生きていたらどうしただろうと考えはじめて、今回の企画になった。この1年半、僕は大瀧さんについて何も語ってこなかった。それは、大瀧さんとずっと対峙してきた者にとって、この1年半メディアに対して抱いてきた違和感というか、そういうものが大きかったから。僕はほんの何年かでも彼の全人格に関して、幸か不幸か遭遇できたので、僕にできる部分、シュガー・ベイブや『ナイアガラ・ムーン』〔大滝詠一NIAGARA MOON』 1975年5月30日発売 NIAGARAELEC LP:NAL-0002〕に関しては誰よりも知ってるし、語る義務も資格もあると思っているので。で、40周年をどうしようかなと考えて、去年末からスタッフと打ち合わせをしてたんだけど。1994年2005年に2回リマスターして、これ以上リマスタリングが果たして必要なのかという懸念があったことも事実で。でも、試しにやってみたら、すごく良かった。やっぱり、10年でこうしたリマスタリング技術もそれなりに進歩を遂げているわけで。CDの音が“詰まる”問題とかいろいろあるけど、それを改善する技術もこの10年ですごく進歩してきた。古い音源をリマスターする意味は、今の時代の新譜と拮抗できるクオリティ、音楽的にはもちろんだけど、オーディオ的にも拮抗できるようにすることだと考える。ならば、どうするか。本音を言えば、デジタルなんて好きじゃない。けど、そんなこと言ってたって前に進むしかないから。で、前に行くにはどうするかを自分なりに考える。僕は2005年のリマスターはけっこう好きだし、94年のも全然嫌いじゃない。でも、今回やったらこれもすごい良かったんだよね。それも時代の流れと、運不運」だと答えている。リマスターの元になったマスターは、Uマチック・ビデオ・テープ(SONY PCM-1630)からソニー独自のデジタル規格であるSDIF-2からAES/EBUへ変換器を使って出力したWAVデータを使用。SDIF-2→AES/EBU変換器は大瀧が所有していたものを、山下が形見分けでもらったもので、それにより、これまでソニー・ミュージックスタジオに出向いて行っていたデジタル・トランスファーが、自身のスタジオであるプラネット・キングダムで出来るようになったという。
また、今回新たに加わったリミックス・ヴァージョンは、大瀧の監修の下、ソニー・ミュージック信濃町スタジオ1999年にアナログからデジタル・コピーされたSONY PCM-3324のマルチ・テープを使って行われた。16ビット/44.1kHzで録音されていたこのマルチを、上位互換性のあるSONY PCM-3348HRで再生。アナログ経由でAVID Pro Toolsに24ビット/48kHzでトランスファーするところから作業が始められた〔。1995年リリースのベスト・アルバムTREASURES』〔『TREASURES1995年11月13日発売 MOON ⁄ east west japan CD:AMCM-4240〕収録の「パレード」が、大瀧によるリミックスだったことから山下も、マルチがあるとは思ってはいた。その後、2006年の“新春放談”で山下からの“マルチはあるのか?”との問いに大瀧が“16トラックのマルチはある”と答え、さらに“だから30周年が終わって、また更に山下君のリミックスとかいうのが40年目にあってもいいんじゃないかな”と話していたことが発端となった〔。当初、山下はこれまで同様リマスターでと考えていたというが、「30周年記念盤に<DOWN TOWN>のカラオケが入っているでしょ。あれはリミックスなんです。だけどクラビネットのテイクが違っていて。大瀧さん、そういうところは割と適当だから。なので、<DOWN TOWN>のカラオケを作り直そうと。ナイアガラの音源のデジタル・トランスファーは90年代に全部終えられているのね、マルチも含めて。それを使ってリミックスしてみたら素晴らしいクオリティだった。今はもうアナログ・マルチは劣化していて、そこから直接のリミックスは無理だけど、トランスファーされたデータが良質で。で、新たにリミックスしたカラオケに歌を乗っけてみたらけっこういけるの。とくにター坊の歌はすごく瑞々しい。アナログだとくぐもるところが、デジタルだときちんとエッジが立って。だから、全曲やってみることにした。いっそのこと40周年盤はリミックスのみでという意見まで出たんだけど、リマスターもけっこう良くて、どうしようかなと迷って。じゃ、両方やっちゃおうと。『SONGS』のオリジナル・マルチからトランスファーされたものは24ビット/48kHzのスペックなんです。それをリミックスして24ビット/48kHzのマスターができた。これを使えばCDがなくなった後も、ストリーミングとかハイレゾに対応できる。そうすると向こう10年ぐらいは『SONGS』は次世代メディアにも対応できるという。これが今回のリミックスの一番の目的だった。でも、出来がいいからCDにもしようかと。そういう経緯」〔と答えている。今回はサンプリング・レートが上げられてるので、聴感上の細かいバランスや定位感の違いはあっても、素人が聴いたらほとんどリマスターとの違いが分からない“近似なミックス”となった。山下は「何も知らない人は“これの何が違うの?”って、恐らく言うと思う。でも、聴き込んできた人ほど喜んでもらえるはず。曲も1、2秒ずつフェイド・アウトが長いし。<SHOW>から<DOWN TOWN>へ行くところは間髪を入れずつながっているけど、何が面白くなかったのかオリジナル版はフェイド・アウトをすごく早くしてて次の曲に入ってる。それを今回はきちっと<SHOW>の音終りまで入れた。ギターがハマリングでノイズを出すところまで入っている。そういうところがたまらない人にはたまらない」〔と話している。
ボーナス・トラックは当初、1994年版・2005年版収録のものをまとめて収録するということも考えられたが、最終的にはすべて一新され、前2作とのダブりが一切ない音源で構成された。いずれも観客席からカセット・テープで録音されたソースの中には演奏の出来が比較的良いものがいくつか存在しているが、ブートレグ並みの音質の悪さだという。それでも今回を逃したら、恐らくもう二度と収録の機会がないとのことから、許容できるものを選んでディスク1、ディスク2にそれぞれ時間の許す限り収録された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-」の詳細全文を読む




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